ごあいさつ

患者、家族、医療従事者

医学の発展によって、白血病や悪性リンパ腫など、血液疾患の治療成績も大きく改善がみられています。ただ一方で、急激な高齢化に伴って、強力な化学療法など根治を目指した治療が難しく、輸血や緩和的化学療法といった支持療法のみで病気と共に生きていかざるを得ない患者様も増加しているのが現状です。また高齢者に限らず、根治が見込めない状況でも、残された時間をいかに過ごすかを考えた場合に、Quality Of Lifeを優先して、馴染みある地域、住み慣れた自宅で多くの時間を過ごしたいという考え方も増えてきており、患者側・家族側の価値観も多様化してきていると言えます。

これらの希望に応えるためには、血液疾患の患者様が、住んでいる地域に関わらず、住み慣れた地域で支持療法から終末期医療まで、包括的に提供できるような体制構築が必要だと考えられます。我々「血液在宅ねっと」は、血液疾患の在宅医療/地域連携の普及・円滑化を目指して活動しています。

★この研究は、公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団より支援をいただきました。

お知らせ・更新情報

2023/12/28
最新インタビュー公開のお知らせ(翁 祖誠先生)
2022/10/27
インタビュー記事を追加しました
2019/06/18
インタビューCommunity Hematologistをスタートしました

現在進行中のプロジェクト

「在宅輸血におけるACTIVE TRANSPORT REFRIGERATOR(ATR)の普及による、安全な血液製剤供給体制の確立に関する研究」

概要:在宅輸血では、血液製剤の温度管理が課題として挙げられています。まず血液供給センターから届いた血液を院内で保管する際の温度管理は血液専用冷蔵庫で、また患者宅への搬送の際も温度管理を徹底するように各種指針では定められています。ただ、これらの設備を整えることは、費用的にも診療所の負担は大きいものです。
そこで、血液在宅ねっとでは、持ち運び可能な輸血専用冷蔵庫(血液搬送装置、ATR)を無償で貸出することを行い、安全な在宅輸血へ一歩近づくことを目指しています。
開始時期:2021年4月~
(1回の貸出は6カ月間まで、台数に限りがあります。複数回利用の場合にはお断りすることがありますのでご了承ください)

血液搬送装置、ATR
血液搬送装置、ATR


基幹病院向け説明文書(PDF)
診療所向け説明文書(PDF)


※この研究は、勇美記念財団より研究助成を受けました(2021/4月~2022/3月)。

ATR無償貸与 利用医療機関の声

医療機関従事者
前は保冷バッグで持ち歩いていたが、ATRは2-6℃温度管理ができてよい。
「在宅だから」とできる範囲の管理しかしていなかったため無料貸与で良い意識づけになった。
医療機関従事者
バッテリー内蔵されているため移動中に電源確保をしないので便利。
温度管理ができるため夏も安心して移動ができる。
医療機関従事者
初めてのATR利用だったで少し重かった。使用は簡単で、専用機器なので安心感があった。

在宅輸血・動画作成プロジェクト

在宅輸血の手順、実施要領、その様子をビジュアルにわかりやすく示すために、動画を作成してホームページ上で公開しました。今後もより詳細な手順について、動画作成を検討しています。
「在宅輸血・動画作成プロジェクト」の内容はこちらからご覧になれます